MYSTERY RANCHの「クィックドロー ビノハーネス」が入荷しました。ビノとはビノキュラー、つまり双眼鏡のこと。胸元につける双眼鏡ケースですが、これが非常に良くできてます。

本来は双眼鏡が手放せない軍や警察、災害救助といったオペレーションに対応するために作られたものです。なので

１）双眼鏡をしまいやすい→リッドの開閉が非常に簡単

２）双眼鏡を落とさない→双眼鏡とカメラに対応するストラップ付属

３）双眼鏡を壊さない→ケースの前後にパッド入り

４）双眼鏡を身体から離さない→ハーネスの上からバックパックを背負ってもじゃまにならない構造

という要素がとりいれられています。

となると、このケースはアウトドアでのカメラケースとして秀逸なんじゃない？というお話です。上記4点の要素はすべてカメラ用チェストケースに求められるものばかり。さすがにフルサイズの一眼レフは難しいとしても、昨今急激に性能を上げているコンパクトデジカメの収納場所としては文句なし。暑い時期、どうしても上着を脱いでしまってポケットがない、という事態に悩んでいる写真好きの方々には朗報ではないかと思っています。

特にリッドの開閉感は抜群。閉めるときには、磁石の力でスナップを自動的に引き寄せてロック。ただ引っ張っただけではリッドは開きませんが、スナップを引き下げると簡単に開けることができます。この小気味良いロック感とあっけないほどの開けやすさは、ぜひとも店頭で体験いただきたいと思っています。

双眼鏡用のストラップは取り外すことができますので、ケースはカメラ用にとどまりません。スマートフォンや地図などをしまっておいたり、バックカントリーでの温度計やフィールドノートの収納場所としても活躍してくれそうです。

もうひとつ嬉しいのはタクティカルな発想で作られた製品だけあって、PALSウェビングを備えているという点です。これは米軍で開発された小型アクセサリー取付用のプラットフォームですが、MYSTERY RANCHの製品のいくつかはこのPALSウェビングに対応しています。

例を挙げるとベアスプレーホルスター（COUNTER ASSAULT専用）があります。このホルスターはクィックドロービノハーネス下部に横向きに取付可能です。もしもバックパックのウェストベルトにベアスプレーを付けていたとしたら、バッグを下ろした休憩中は丸腰ということになってしまいます。が、ビノハーネスならバックパックを下ろしてもベアスプレーと共に身につけたままにすることができます。

ジャケットのポケットでは心もとない、ウェストベルトのポケットでは安定しない、サコッシュはぶらぶらして歩きにくい。そうしたコンパクトカメラやスマートフォンや地図やメモ帳などを、スッキリとしまうことができるかもしれません。お手元の装備が入り切るかどうか、是非とも店頭で試してみてください。

■MYSTERY RANCH　クィックドロー ビノハーネス／サイズ: 約15×約17×約6cm　重量: 約285g　カラー: コヨーテ、フォリッジ

■MYSTERY RANCH　ベアスプレーホルスター／カラー: コヨーテ、フォリッジ