2025/07/07 14:17

Teton Bros.の話題のベースレイヤー「NU(ヌー) メリノ」が入荷しました。

NU メリノはその名の通り(NUはNewのなまった表現です)完全に次世代のベースレイヤーです。現代のレイヤリングでは、肌に直接接するファーストベースレイヤーは水を含まない疎水性を持ったものを使うのが第一原則です。水を含まないために汗冷えしにくく、着心地がサラッとしているので快適さも保つことができる点がメリット。多くのアウトドアブランドから出ているメッシュ状のベースレイヤーがこれにあたります。

が、そのままでは汗は行き場所がなくなってしまいます。ファーストベースレイヤーからの汗を吸い上げ、表面に拡散させて少しでも早く蒸発させるためには、ベースレイヤーの上に吸水性に富んだ素材を組み合わせることが必須となります。これが第二原則。それゆえ、2枚目に着るセカンドベースレイヤーは吸汗性に優れた化学繊維やメリノウールが多用されています。

つまり今やベースレイヤーは1)全く水を含まないファーストベースレイヤー 2)積極的に水分を吸い上げるセカンドベースレイヤー の2枚一組で考えるのがスタンダードになっています。

そこで、Teton Bros.では、こう考えました。「それなら、一枚目と二枚目を組み合わせて一枚にしちゃえばいいじゃん」  

言うは易し、ですが、ファーストベースレイヤーとセカンドベースレイヤーを一枚にするということは、表と裏で正反対の特性を持った生地を作るということです。そんな素材はこれまで存在しませんでした。が、Teton Bros.ではそれを国内の生地メーカーと共同して作り上げたのです。それが今回の「NU メリノ」です。

しくみは肌側に疎水性を持ったポリプロピレンの糸を使い、外側にはメリノの糸を使って二階建て構造で編んでいくというものです。この時点ですでに驚きです。言葉にすれば簡単ですが、編んでいく過程での糸の撚り方や編み方など、一筋縄ではいかないことは想像に固くありません。そしてその工程は、間違いなく失敗と再挑戦の連続だったはずです。何しろフィルムではありません。一枚の編み生地で、表と裏を水と油のようなまったく違った性質に仕上げる。Teton Bros.はそれをやりきってしまったのです。

生地自体は向こう側が透けて見えるほど、ざっくりと大きな網目を持っています。つまり、熱をこもらせず、ムレも瞬時に放出可能。それでいて肌当たりは柔らかく、暖かさをキープ。全体にじゃまになる縫製を最小限に抑えて着心地を追求し、フードはバラクラバとしても機能するというデザインです。

Transitでは数少ないファーストロットのうち、SM上下ワンセットずつを入手することができました。現物を見てみたい、触ってみたいという方は店主にお声がけください。