2025/07/07 13:58
手袋に迷える人たちに福音です。10peaks(テンピークス)の「Mount Bowlen(マウント ボウレン)」が入荷しました。デザインはトリガーフィンガータイプ。アウターには防水防風透湿メンブレンを使用して防水性を確保。中綿はシンサレート Type-Gを甲側に120g、手のひらに100g封入しました。ライニングは温かい肌触りのベンベルグ。しかも5本指仕様です。
また手のひらと甲の部分はバッファローのレザーを使っています。白はじゃっかん汚れを吸ってしまう傾向にありますが、ロープを掴んでも滑りにくい、という点は見逃せないメリットです。
その他、両側のカフ部分には小さなポケットを設けており、ICリフトチケットに対応。親指の外側にはノーズワイパーを備えました。
ここまでならウィンターグローブとして平均点。ライナーが5本指であることとアウターのレザーを評価してちょい増し、といったところでしょう。が、注目すべきはここからです。
「Mount Bowlen」は手の甲にファスナーを備えています。そのメリットが強烈すぎて、ぶっ飛びます。
なにしろファスナーを開けるだけでするりと手を出すことができます。電話が鳴ろうと、写真を撮りたいと思った時も、スマートフォンを扱うことにいっさい躊躇はありません。最大の幸福は手袋を外し、履くたびにジャケットの袖口にカフをたくし込んでいた、あの面倒でやっかいな作業から開放されることです。そして、湿り気で滑りの悪くなった手を強引にライナー押し込む、あのうっとうしさから開放されるのです! これが福音でなかったら何でしょう!!
手の甲のファスナーは「C-Zip」と名付けられている特別なもの。HANDS OUTのグローブにも採用されていますが、すこし固めのフレームを備えることでファスナーを開ける時も閉める時も片手でスムースに開閉することができます。この、片手でスムースという点が「C-Zip」の特徴であり、「Mount Bowlen」を使いやすいものにしているポイントです。
Transitでも先シーズンの2ヶ月、この「Mount Bowlen」をテスト的に使ってみました。保温力でいえば北海道エリアのスタンダード、HESTRAの3-FINGERにはわずかに及びません。が、たとえ日照がない気温マイナス18℃のキャンモアのナイターであっても、Transit店主は「Mount Bowlen」を選ぶでしょう。なにしろリフトチケットを見せる時も、ジャケットのファスナーを上げる時も、バラクラバの端っこを整える時も、キレイな夜景を撮影する時も、電話がかかってきた時も、ストレスフリー。手袋をはずす面倒さがありません。
カフの長さが気になることがあるのと、手袋としての耐久性にまだまだ確信が持てていないのも確かです。また、カフの裾のドローコードの作りに甘い部分があるなど、100点満点には遠く及びません。が、それらを些末なことにできるくらい、「C-Zip」のインパクトは強烈です。
「Mount Bowlen」は大雪エリアのグローブとして新たな選択肢になりうるのか。まだまだ検証途中ではありますが、可能性はあると感じています。どうか店頭で手にとってご意見をお聞かせください。そして、この驚きと感動を分かち合いましょう。
